
「LED照明に替えると、電気代をどの程度削減できるのか」
「施設全体をLED化したいものの、どこから手を付けるべきかわからない」
と悩む経営者や施設管理担当者もいるのではないでしょうか。
オフィスや店舗、工場、病院などでは、多数の照明を長時間使用します。そのため、1台あたりの差が小さく見えても、交換前後の消費電力差、点灯時間、台数をかけ合わせると、施設全体では大きな差になる可能性があります。ただし、LEDへ交換するだけで、すべての施設が同じ割合で省エネになるわけではありません。
LED照明の省エネ効果を高めるには、現在の照明環境を把握し、必要な明るさを保ちながらセンサーや調光、点灯スケジュールなども組み合わせることが重要です。
本記事では、LED照明が省エネにつながる理由、電気代削減額の計算方法と試算例、事業所で効果を高める方法を解説します。施設別のポイントや導入時の注意点も紹介するので、優先すべき対策を判断する際にお役立てください。
LED照明への切り替えはなぜ省エネにつながるのか

LED照明への切り替えが省エネにつながる主な理由は、従来の照明より消費電力を抑えやすく、照明からの発熱も少なくできるためです。空調を使用する施設では、照明の電力だけでなく、冷房負荷の軽減につながる可能性もあります。
また、実際の削減効果は照明1台の性能だけで決まりません。点灯時間と台数によって効果が積み上がるため、施設全体の使用状況を踏まえて考えることが大切です。ここでは、消費電力、発熱、点灯時間・台数の3つの観点から、省エネにつながる仕組みを解説します。
蛍光灯・水銀灯・白熱灯などの従来の照明より消費電力を抑えやすい
LED照明は、蛍光灯、水銀灯、白熱灯などの従来の照明より、少ない電力で必要な明るさを確保しやすい照明です。環境省資料でも、LED照明は従来型照明より消費電力が小さく、エネルギー消費量やCO2排出量の削減につながるとされています。
照明は点灯している間、継続して電力を消費します。そのため、同程度の明るさを保ちながら1台あたりの消費電力を下げられれば、点灯時間が長い施設ほど年間の削減効果を見込みやすくなります。
ただし、ワット数が低ければ、必ず必要な明るさを得られるとは限りません。導入時は、照らされる面の明るさを示す「照度」や、光の広がり方を示す「配光」も確認し、業務に必要な視認性や安全性を保てる製品を選ぶ必要があります。
発熱が少なく、冷房負荷の軽減にもつながる
LEDも発光時に熱を生じ、電源装置も発熱します。一方、従来の照明から高効率なLEDへ更新し、同程度の明るさをより少ない消費電力で確保できれば、照明由来の発熱量を抑えやすくなります。
夏場や空調の稼働時間が長い店舗、オフィス、病院などでは、冷房負荷の軽減につながる可能性があるのが特徴です。
したがって、LED化の効果を確認するときは照明単体の消費電力だけでなく、空調を含めた施設全体の電力使用量を見ることも重要です。照明台数の多い売り場や執務室では、空間全体への熱の影響も考慮すると、導入後の変化を捉えやすくなります。
ただし、冷房負荷への影響は、施設の広さ、照明の台数、断熱性、外気温、空調設備の運転状況などによって異なります。LED化による空調面の省エネ効果は一律ではないため、自施設の使用電力量を導入前後で比較しましょう。
点灯時間が長い・台数が多いほど削減メリットが大きくなる
LED化による削減額は、交換前後の消費電力差が同じでも、点灯時間が長いほど大きくなります。さらに、対象台数が多ければ、1台あたりの削減額が小さくても年間ではまとまったコスト削減につながる可能性があります。
たとえば、オフィスの執務エリア、店舗の売り場、工場の作業エリア、病院の廊下、ビルの共用部などは長時間点灯しやすい場所です。こうした場所は、短時間しか使用しない部屋よりも、LED化の優先度が高いと考えられます。
導入の優先順位を決める際は、照明の種類だけでなく「1日あたりの点灯時間 × 台数」で負担の大きいエリアを洗い出しましょう。高出力の照明が多い場所も含めて比較すると、効果を見込みやすい場所から計画的にLED化を進められます。
LED化で電気代はどれくらい削減できる?
LED化による電気代の削減額は、交換前後の消費電力差、点灯時間、電力量料金単価、台数で決まります。まず1台あたりの目安を計算し、そのうえで対象エリアや施設全体の台数をかけると、年間の削減規模を把握しやすくなります。
ここでは、削減額の計算方法を確認したうえで、蛍光灯、白熱電球、水銀ランプをLEDへ交換した場合の試算例を紹介します。実際の効果は製品や契約単価、利用状況によって異なるため、自施設の条件を整理して検討しましょう。
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LED化による電気代削減額の考え方
照明の電気代は、次の式で概算できます。
消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)
「消費電力」は照明1台が使用する電力、「使用時間」は対象期間に点灯する時間、「電力量料金単価」は契約している電力プランに応じた単価です。複数台を使用する場合は、計算結果に台数をかけます。
LED化による年間削減額は、次の式で試算します。
交換前後の消費電力差(W)÷ 1,000 × 年間点灯時間 × 電力量料金単価 × 台数
試算の前に、現在の照明の種類、消費電力、台数、1日あたりの点灯時間、年間稼働日数をエリアごとに整理しましょう。請求書の金額だけでは照明分を切り分けにくいため、照明台帳や現地調査の結果と照合すると、条件を設定しやすくなります。
なお、電力量料金単価や点灯時間が変われば、試算結果も変わります。算出した削減額は確定値ではなく、導入を比較検討するための目安として扱ってください。
蛍光灯・水銀灯・白熱灯からLED照明に交換した場合の削減目安
蛍光灯・水銀灯・白熱灯などの従来の照明からLED照明へ交換した場合の試算例は、次のとおりです。
| 照明の種類 | 交換前 | 交換後 | 使用時間 | 年間削減量・削減額の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 蛍光灯器具 | 85Wの蛍光灯器具 | 26WのLED照明器具 | 年間3,000時間 | 年間約177kWh、約5,490円削減 |
| 白熱灯 | ダイクロハロゲン75形スポットライト・69W | LEDスポットライト100形/JDR75形相当・8W | 年間3,000時間 | 年間約183kWh、約5,670円削減 |
| 水銀ランプ・街路灯 | 水銀ランプ415W | LED102W | 年間3,000時間 | 年間約939kWh、約29,110円削減 |
※表の数値は各条件に基づく試算例
参考:環境省「温室効果ガス排出削減等指針」
参考:一般社団法人 日本照明工業会「店舗・施設の照明をLEDに交換省エネ性やLED化のメリットをご紹介」
参考:一般社団法人 日本照明工業会「街路灯、防犯灯、投光器をLEDに交換省エネ性やメリット、災害時のあかりもご紹介」
表の金額は、各条件に基づく試算例です。たとえば蛍光灯器具が100台あれば、1台あたりの目安に対象台数をかけて施設全体の規模を確認できます。ただし、実際の削減量・削減額は、導入する製品、電力契約、点灯条件などによって異なる点に注意が必要です。
オフィス・店舗・工場など施設別に削減効果を考える
LED化の効果は、1台あたりの金額だけでなく、施設全体の年間削減額で判断することが重要です。環境省資料では、年間2,500時間点灯する従来型蛍光灯300台をLED照明に更新したケースで、エネルギー消費量、CO2排出量、エネルギーコストがいずれも69%削減される試算例が示されています。

出典:環境省「温室効果ガス排出削減等指針」
オフィスや店舗は執務時間や営業時間中に多くの照明を点灯するため、エリアごとの台数と点灯時間を集計すると導入効果を比較しやすくなります。一方、工場や倉庫で高出力の水銀灯や高天井照明を使用している場合は、1台あたりの消費電力差が大きくなりやすい点が特徴です。
ただし、必要な照度や使用している照明の種類は施設ごとに異なります。単純に他施設の削減率を当てはめず、自施設の照明台数、点灯時間、必要照度をもとに試算しましょう。
LED導入を検討している場合は、MASSの「LEDソリューション」も選択肢のひとつです。初期費用0円でLED交換が可能で、削減できた電気代の範囲から費用を支払う仕組みのため、導入時の負担を抑えられます。
さらに、契約期間終了後は設備が無償譲渡されるため、長期的なコストメリットも期待できます。費用面に不安がある場合でも導入しやすい仕組みとなっているため、照明の見直しを検討している方はお問い合わせください。
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事業所でLED照明の省エネ効果を高める方法

事業所の省エネ効果を高めるには、照明をLEDへ交換するだけでなく、いつ、どこで、どの程度の明るさが必要かを見直すことが重要です。現状を把握して優先順位を決め、点灯制御やエリア管理まで含めて改善すると、明るさや安全性を保ちながら無駄な電力を減らしやすくなります。
一斉交換が難しい場合でも、削減効果を見込みやすい場所から段階的に進められます。ここでは、設備更新と運用改善を組み合わせ、LED照明の効果を引き出すための実務的な方法を解説します。
現在の照明の種類・台数・点灯時間を把握する
最初に、既存照明が蛍光灯、水銀灯、白熱灯、古いLEDのどれに該当するかを確認します。そのうえで、設置台数、消費電力、点灯時間、使用頻度をエリアごとに整理しましょう。
把握した内容は、照明台帳として一覧化すると便利です。台帳には、設置場所、器具の種類、型番、消費電力、台数、点灯時間、交換時期などを記録します。施設が広い場合は、請求書や分電盤ごとの計測データ、現地調査の結果も組み合わせると負担の大きい場所を絞り込みやすくなります。
現状が曖昧なまま全数交換を計画すると、削減効果が小さい場所へ先に予算を使うおそれがあります。まず現状を数値で見える化し、比較できる状態をつくることが、効率的なLED化の出発点です。
点灯時間が長い場所から優先的にLED化する
一斉交換が難しい場合は、点灯時間が長い場所から優先的にLED化しましょう。執務エリア、売り場、廊下、駐車場、工場の作業エリアなどは、点灯時間が積み上がりやすく、投資回収を検討しやすい場所です。
優先順位を決める際は、点灯時間だけでなく、1台あたりの消費電力と台数も確認します。高出力照明を使用している場所や、同じ器具が多数設置されている場所は、削減余地が大きい可能性があります。
段階的に進める場合は、優先エリアで導入前後の使用電力量や使い勝手を確認し、その結果を次のエリアの製品選定や運用設定に反映すると、施設全体へ展開しやすくなります。
必要な明るさに合わせて照度を見直す
省エネ効果を得るには、用途に合った照度を設定する必要があります。照度とは、机や床など照らされる面の明るさを示す指標です。明るすぎれば余分な電力を使い、暗すぎれば作業性や安全性を損なうおそれがあります。
作業エリア、通路、休憩室、倉庫などでは、求められる明るさが異なります。照明を一律に選ぶのではなく、空間の用途と実際の作業内容に合わせて製品や配置を検討しましょう。
また、照度の数値だけでなく、光の広がり方、まぶしさ、手元や通路にできる影も確認が必要です。既存照明と同じ台数を同じ位置へ設置するだけでなく、必要に応じて照度測定や配置の見直しを行うと、過不足の少ない照明計画につながります。
センサーや調光機能で必要な分だけ点灯する
人感センサーや明るさセンサー、調光機能を組み合わせると、必要な場所を必要な明るさで点灯しやすくなります。人感センサーは、人がいない場所のつけっぱなしを防ぐ仕組みです。トイレ、倉庫、バックヤードなど、利用が断続的な場所に向いています。
明るさセンサーは、窓から入る自然光の量などに応じて照明の出力を調整します。調光機能は、常時100%で点灯するのではなく、業務に必要な明るさに合わせて出力を制御する機能です。窓際と室内側で自然光の入り方が異なるオフィスなどでは、エリアを分けて制御すると無駄を抑えやすくなります。
ただし、人の出入りに合わない消灯時間や、作業に不十分な調光設定は、使いにくさにつながります。導入後も利用者の意見や実際の動きを確認し、検知範囲、点灯保持時間、明るさを調整しましょう。
点灯スケジュールを管理して消し忘れを防ぐ
営業時間や勤務時間が決まっている施設では、点灯スケジュールの管理が有効です。始業前、昼休み、終業後、休日などの点灯状況を確認し、不要な時間帯を特定します。
手動の消灯ルールだけでは、担当者の不在や交代によって運用が続かない場合があります。タイマーや照明制御システムを活用し、曜日や時間帯に応じて自動で切り替えられるようにすると、消し忘れを抑えやすくなります。
一方で、清掃、残業、夜間対応など、通常スケジュール外の利用も想定しておく必要があります。必要な人が一時的に点灯でき、使用後は自動で通常設定へ戻るようにするなど、例外運用まで含めた仕組みを検討しましょう。
照明エリアを分けて無駄な点灯を減らす
フロア全体を一括点灯している場合は、使用状況に合わせて照明エリアを分けると、不要な点灯を減らせます。会議室、倉庫、バックヤード、通路などは利用頻度が異なるため、必要な場所だけを個別に点灯できる状態が理想です。
たとえば、執務人数が少ない時間帯にフロア全体を点灯するのではなく、使用する区画だけを点灯できれば、業務に必要な明るさを保ちながら消費電力を抑えられます。センサーやスケジュール管理と組み合わせれば、より実態に合った運用が可能です。
エリアを細かく分けても、スイッチや制御区分がわかりにくいと、利用者が使いこなせません。表示や配置を工夫し、誰が操作しても対象範囲を把握しやすい設計にしましょう。
施設別に見るLED照明の省エネ効果を高めるポイント

LED照明の選び方や運用方法は、施設の用途、利用時間、人の動きによって異なります。省エネだけを優先すると、作業性や安全性、商品の見え方、利用者の快適性を損なうおそれがあるため、施設ごとの役割を踏まえた照明計画が必要です。
ここでは、オフィス、店舗、ホテル、工場・倉庫、病院・介護施設、マンション・ビル共用部について、削減効果を高める着眼点を解説します。自施設に近い使われ方を確認し、更新する設備と改善すべき運用を整理しましょう。
オフィス:執務エリア・会議室・共用部の照明を見直す
オフィスでは、長時間点灯する執務エリアのベース照明を優先して見直します。PC作業や書類作業に必要な明るさを確保しつつ、画面への映り込みやまぶしさ、光の色合いを示す色温度にも配慮して製品を選びましょう。
会議室や応接室は、利用していない時間が生じやすいため、人感センサーや予約時間と連動したスケジュール管理が向いています。廊下、トイレ、エントランスなどの共用部も、常時点灯が必要かを確認し、安全な移動に必要な明るさを保ちながら点灯時間を調整します。
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店舗:売り場の明るさを保ちながら消費電力を抑える
店舗では、消費電力だけでなく、商品の色や質感を適切に見せられるかを確認することが重要です。ベース照明をLED化する際は、照度、色温度、配光を見直し、売り場が暗く見えたり、商品に意図しない影が生じたりしないように調整します。
営業時間中に長時間点灯する売り場は削減効果を見込みやすい一方、演出照明まで一律に暗くすると、売り場の魅力を損なう可能性があります。ベース照明と演出照明の役割を分け、必要な場所へ光を届ける設計が適しています。
バックヤード、倉庫、休憩室などは、人感センサーを使って不在時の点灯を抑えましょう。
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ホテル・宿泊施設:客室や共用部の照明を効率化する
ホテル・宿泊施設では、客室だけでなく、廊下、ロビー、エントランスなどの長時間点灯する場所を中心にLED化を検討します。客室にカードキー連動設備がある場合、その機能や人感センサーを活用すると、不在時の不要な点灯を減らしやすくなります。
宴会場、レストラン、バックヤードは利用時間が異なるため、照明エリアを分け、予約や作業スケジュールに合わせて明るさを調整しましょう。ロビーや客室では省エネを優先しすぎず、宿泊客が落ち着いて過ごせる色温度や演出を保つことも大切です。
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工場・倉庫:高天井照明や作業エリアの点灯を最適化する
工場や倉庫で水銀灯や高出力照明を使用している場合は、LED化による消費電力の削減効果を見込みやすくなります。とくに高天井照明は交換作業の負担が大きいため、製品の寿命や保守方法も含めて維持管理コストを比較しましょう。
作業エリア、検品場所、通路、保管場所では必要な明るさが異なります。エリアごとに照度と点灯時間を設定し、使用していない区画まで一律に点灯しない運用が有効です。
導入時は作業の安全性や検品精度を保てるか、照明器具が機械設備や搬送設備と干渉しないかも確認します。
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病院・介護施設:長時間点灯エリアの省エネ化を進める
病院・介護施設では、廊下、ナースステーション、共用スペースなど、長時間点灯する場所を中心にLED化を進めます。夜間も照明が必要なエリアでは、消灯するのではなく、調光機能で移動や見守りに必要な明るさを保つ方法を検討しましょう。
病室や居室、廊下の照明は、患者や入居者の生活リズムと快適性にも関わります。また、スタッフが処置や記録、巡回を行う際の視認性も欠かせません。場所と時間帯に応じて照明を制御し、過剰な点灯を抑えながら安全性と作業性を確保することが重要です。
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マンション・ビル共用部:廊下や駐車場の点灯時間を最適化する
マンションやビルでは、廊下、階段、エントランス、駐車場など、長時間点灯する共用部から見直します。照明台数が多い建物では、まとめてLED化することで、施設全体の年間削減額を大きくしやすくなります。
人の利用が断続的な場所では、人感センサーやタイマー制御を使い、常時点灯から必要時点灯へ切り替える方法が有効です。ただし、防犯カメラの視認性、避難経路の安全性、段差や障害物の見え方を確認し、必要な照明まで消灯しない設定にしましょう。
LED照明の省エネ効果を下げないための注意点

LED照明を消費電力の低さだけで選ぶと、明るさが不足し、追加照明が必要になる場合があります。また、既存器具や設置環境に合わない製品では、本来の性能を発揮できず、期待した省エネ効果を得られない可能性があります。
導入時は、製品単体の仕様だけでなく、施設内で照明がどのように使われているかを確認することが重要です。ここでは、製品選定と照明計画で失敗しないために確認したいポイントを解説します。
消費電力だけで選ばず、必要な明るさとのバランスを確認する
LED照明は、ワット数だけで選ばず、用途に必要な明るさとのバランスを確認しましょう。消費電力が低くても明るさが不足すれば、追加照明の設置が必要になり、想定した省エネ効果を得にくくなります。
反対に、必要以上に明るい製品を選べば、余分な電力を使う可能性があります。
製品を比較する際は「光束」「照度」「配光」の違いを押さえることが大切です。光束は照明器具から出る光の総量、照度は照らされる面の明るさ、配光は光がどの方向へどのように広がるかを示します。
同じ光束でも配光や設置位置によって手元の明るさは変わるため、実際の空間で確認しましょう。
既存の照明器具や設置環境に合うLED照明を選ぶ
LED照明を選ぶ際は、既存器具へ取り付けられるタイプか、器具交換や配線工事が必要かを確認します。見た目が似ていても、既存設備との組み合わせによってはそのまま使用できない場合があります。
特に、既設の蛍光灯器具と直管LEDランプを不適切に組み合わせると、発煙・発火などの事故につながるおそれがあります。日本照明工業会は、蛍光灯器具をLED化する際、ランプだけでなく器具ごと交換することを推奨しています。器具とランプの適合や工事の要否は、専門業者へ確認してください。
高天井、屋外、湿気の多い場所、粉じんのある場所では、それぞれの環境に対応した製品が必要です。設置環境に合わない製品は、明るさ不足や故障につながり、結果として交換や追加工事が必要になる可能性があります。
既存器具との適合や工事の要否を判断しにくい場合は、専門業者へ相談しましょう。電気工事が必要なケースでは、必要な資格を持つ事業者へ依頼することが重要です。
利用状況に合わない照明計画では省エネ効果が出にくい
照明計画は、施設内の人の動きや点灯時間に合わせる必要があります。常時点灯が必要な場所と、一時的にしか使わない場所を区別せず、同じ製品・設定で運用すると削減余地を生かしにくくなります。
たとえば、利用頻度が低い倉庫では、LEDへの交換だけでなく人感センサーを組み合わせると、不要な点灯を抑えられます。一方、人が継続して作業する執務エリアでは、頻繁な消灯よりも、自然光に応じた調光や時間帯別の制御が適しています。
センサーや調光機能は、導入時の設定で終わりではありません。誤作動や消灯の早さが業務の妨げになっていないかを確認し、利用状況の変化に応じて設定を調整しましょう。
部分的な交換だけでなく、施設全体の照明計画を見直す
一部の照明だけをLED化しても、長時間点灯する主要エリアに従来の照明が残っていれば、施設全体の削減効果は限定的になってしまいます。フロア、建物、共用部などの単位で照明の使われ方を確認し、最終的な全体像を決めておきましょう。
予算や工事日程の都合で段階的に進める場合は、導入順、製品仕様、制御方法を施設全体の計画に位置付けます。場当たり的に交換すると、エリアごとに明るさや操作方法が異なり、後から統一するための費用が生じる可能性があります。
設備更新とあわせて、点灯スケジュール、エリア分け、センサー設定などの運用も見直すことが重要です。導入後の管理方法まで含めて計画すると、省エネ効果を維持しやすくなります。
LED照明の省エネ効果を高めるには専門業者への相談もおすすめ

LED照明の省エネ効果を高めるには、現在の照明環境や点灯状況を把握し、施設の用途に合った製品と照明計画を選ぶことが重要です。とくに、照明台数が多い施設や高天井照明がある施設では、既存器具との適合、必要照度、工事方法を自社だけで判断しにくいことがあります。
専門業者へ相談すれば、現地の状況を踏まえて製品選定や削減効果、工事計画をまとめて検討しやすくなります。相談時は、既存器具、設置環境、点灯時間、必要な明るさ、予算、希望時期を伝え、自施設に合う方法を比較しましょう。
MASSの「LEDソリューション」は、初期費用0円でLED交換が可能で、削減できた電気代の範囲から費用を支払う仕組みです。導入時の負担を抑えながら照明を見直したい場合は、選択肢のひとつとして検討できます。
さらに、契約期間終了後は設備が無償譲渡されるため、長期的なコストメリットも期待できます。自施設でどの程度の省エネ効果を見込めるか知りたい方は、以下よりお問い合わせください。
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LED照明の省エネに関するよくある質問

LED照明を検討する際は、交換だけで電気代が下がるのか、消灯や調光にどの程度取り組むべきかなど、運用面の疑問も生じます。効果を適切に判断するには、設備の違いだけでなく、点灯時間や人の動きも含めて考えることが大切です。
ここでは、LED化の削減条件、こまめな消灯、古いLEDの更新、人感センサー・調光機能などについて、よくある質問に結論から回答します。自施設の設備更新や運用ルールを検討する際の参考にしてください。
LED照明に変えるだけで電気代は安くなりますか?
従来の照明より消費電力が低いLED照明へ交換すれば、電気代の削減につながる可能性があります。ただし、交換前後の消費電力差、点灯時間、台数、電力量料金単価によって削減額は変わります。
より大きな効果を得るには、交換とあわせて点灯時間や照明エリアも見直しましょう。LEDに交換すれば、すべての施設で電気代が同じ割合だけ下がるわけではないため、自施設の条件で試算することが重要です。
LED照明はつけっぱなしよりこまめに消した方が省エネですか?
基本的には、照明が不要な時間は消灯した方が、電力消費を抑えやすくなります。資源エネルギー庁では、34WのLED照明器具1灯の点灯時間を1日1時間短縮すると、年間12.41kWh、約385円の節約目安が示されています。
ただし、人が頻繁に出入りする場所では、手動での消灯を徹底しにくい場合があります。廊下、トイレ、倉庫などでは、人感センサーやスケジュール管理を活用し、業務や安全性に支障がない範囲で点灯時間を減らしましょう。
古いLED照明を新しいLED照明に交換しても省エネになりますか?
現在使用しているLED照明より新しい機種の消費電力が低ければ、交換によって追加の省エネ効果を見込める可能性があります。長時間点灯する場所や台数が多い場所ほど、消費電力差が年間削減額に反映されやすくなります。
ただし、古いという理由だけで交換を決めるのは適切ではありません。現在の消費電力、明るさ、点灯時間、更新費用、年間削減額を比較し、性能低下や故障の状況も含めて判断しましょう。
人感センサーや調光機能はどれくらい省エネに役立ちますか?
人感センサーや調光機能は、不要な点灯や必要以上の明るさを減らせる場所で、省エネに役立ちます。人感センサーは、人がいない時間が生じる廊下、トイレ、倉庫、バックヤードなどと相性のよい機能です。
調光機能は常時100%で点灯せず、必要な明るさに合わせて出力を調整します。資源エネルギー庁では、34WのLED照明器具1灯を1日1時間50%に調光した場合、年間6.21kWh、約192円の節約目安が示されています。
実際の効果は人の滞在時間、センサーの設定、自然光の入り方、利用頻度によって異なります。導入前に使用状況を確認し、導入後も検知範囲や調光率を調整することが重要です。
LED照明の省エネ効果を高めるには、交換だけでなく運用の見直しも重要

LED照明は従来の照明より消費電力を抑えやすく、点灯時間が長い施設や台数が多い施設ほど、削減効果が積み上がりやすくなります。ただし、削減額は交換前後の消費電力差、点灯時間、台数、電力量料金単価などで変わるため、自施設の条件に合わせた試算が必要です。
省エネ効果を高めるには、現在の照明を把握し、効果を見込みやすいエリアからLED化を進めましょう。必要な照度を確保したうえで、センサー、調光、点灯スケジュール、エリア管理を組み合わせると、明るさ、安全性、作業性、快適性を保ちながら不要な電力を減らしやすくなります。
LED化で電気代を削減したい方は、MASSの「LEDソリューション」もおすすめです。電気工事士が、施設の広さや照明の台数、点灯時間、現在の電力使用状況などを確認し、削減効果の試算から機器の選定、導入計画までサポートします。
また、初期費用0円でLEDへ交換でき、削減できた電気代の範囲から費用を支払う仕組みのため、導入時の負担を抑えられます。さらに、契約期間終了後は設備が無償譲渡されるため、長期的なコスト削減も期待できます。
施設ごとの条件に合わせてご提案いたしますので、照明の見直しを検討している方はお気軽にお問い合わせください。
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